Filed under: アメリカの育児
先週の木曜日9月25日に、無事二児目を出産しました。朝方からなんとなくシクシクとした感じで始まった痛みが、陣痛だと確信するまでそれほど時間はかからず、病院に電話したところすぐに来る様にとの事だったので、まずは2歳の息子を預かってもらう手はずになっていた義母に電話。自分の荷物はある程度パッキングしてあったものの、彼のものは用意していなかったのであわてて荷造り。お気に入りのテディベア、汽車の刺繍のついた枕と布団をかばんに詰め込み、義母が来次第病院へ急行しました。といっても車で5分程度の距離なのでその間に陣痛が一回来たか来ないかくらいで着いてしまいましたが。
9時頃、入院の手続きを済ませてガウンに着替えると、2年前に息子を出産したのと全く同じ時代遅れの内装の分娩室へ通されました。ちょうど木曜日で私の主治医の担当の日だったので息子を取り上げてくれた同じ若い女医さんに今回もお願いできるかな、と期待したのですが彼女はちょうど帝王切開の手術中だとの事で残念ながら今回は違うお医者さんが担当してくれることになりました。
日本ではどうなのか知りませんが、担当のお医者さんといっても分娩に参加するのは本当に最後の最後だけであとはほとんど看護婦さんまかせです。つまりその日に担当してくれる看護婦さんしだいで善し悪しが決まるわけです。前回の出産のとき30分置きにくる看護婦さんが毎回違って、ひとりひとりにいちいち状況を説明しなければならなくてイライラした経験から、はじめに担当の看護婦さんを紹介された時点で今回はそうならない様にと強くお願いしました。この看護婦さん、あとから聞くとこの日がこの病院に勤めはじめてからまだ三日目だったとの事ですが、呼吸の指導が上手でその時その時の状況をとても分かりやすく説明してくれてとても助かりました。Emilyさんありがとう。
アレルギーやアルコール、麻薬の使用などの質問に続き、無痛分娩の麻酔(epidural) を使うかどうか聞かれました。日本では麻酔を使うと別個にお金がかかるそうですが、私の入っている保険では使っても使わなくても分娩費用は100%カバーされるので、どちらでも同じです。
息子を産んだ時は初めてだったので、当たり前ですが出産にどれくらいの痛みが伴うのかという見当がつかず、勇気と言うよりも興味から麻酔無しでという決断をして出産しました。今回は逆に麻酔を使うといったいどれくらい楽に出産できるのだろうと興味が沸き少し迷ったのですが、結局今回も無しで出産する事にしました。
理由はとしては、そうでなくてもお腹にベルトで留められた陣痛モニター、赤ちゃんの心音モニター、(この二つが本当に不快!)点滴、血圧計などで身動きが取りずらいのに、この上背中にチューブなどを通されてはたまらないと思ったからです。それに前回の出産時に出会ったお母さんが、麻酔を使ったにもかかわらず痛みがとれず、出産翌日に副作用から下半身にひどい痛みを訴えているのを間近に見たからと言う事もあります。
今思えば、その後一二時間程度で産まれてきたので麻酔を使わなくて良かったです。 予定通り二日で退院した後、産後の体の回復がとても早かったのも麻酔無しで産む事が出来たからだと思っています。
破水したあとはほとんど休み無しに強い陣痛の波が押し寄せてきて、持ってきていた息子の写真を夫の肩越しに見ながら看護婦さんの呼吸にあわせてなんとか痛みと不快さをしのぐ努力をしました。夫も前回私が陣痛のピークにある時に片手で私の手を握りもう片方の手でチキンサンドを食べるという離れ業をやって私のひんしゅくを買ったのですが、さすが二回目とあって良いアドバイスをしてくれました。食べ物を口にするのは禁じられていたので、お昼ごはんの時間までに産まれてきてくれたのには夫も私ありがたかったです。
そして、12時過ぎ無事出産。やはり二度目で勝手がある程度分かっていると言うのは強みですね。もちろん痛みが以前と比べて少なかったわけでもないですが、実際に陣痛が来ている時はなんでまたこんな痛みに耐えてまで二人目を産もうなんて思ったのだろう、と考えたり、今妊娠している友達の事を考えて、あ〜◯◯ちゃんもこの経験をしなくちゃいけないなんて可哀想、などと考えられる余裕があった様に思います。
そしてあの心地よい疲労感とともに私の胸にのせられたのが、体重3300グラムの元気な女の赤ちゃん。性別は超音波診断で女の子だと言われていたものの、男系家族に育った自分にまさか女の子が出来るとはどうしてもピンと来なくて実際に産まれて来るまでは信じられませんでした。義母は女の子が産まれる事を願ってとても楽しみにしていたので、正直言ってほっとしました。
はじめまして。
6件のコメント so far
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とってもかわいい女の子。
おめでとうございます。
次女は最初のお産に麻酔をつかいましたが、まさに”無痛”分娩でしたよ。
これからまたベビーサインのお話が聞けると思うと楽しみです。
コメント by ba-chama 10月 5, 2008 @ 11:34 pm無理せず ゆっくりと育児を楽しんで 体も休めてください。
ご出産おめでとうございます!
生まれたばかりの赤ちゃん、とっても神々しいですね^^
9時入院で12時に出産!?早いですね〜〜w(°o°)w
コメント by メガネ 10月 6, 2008 @ 8:14 am私も、またベビーサインのお話、楽しみにしています!
お兄ちゃんになった息子さんのお話も、ぜひ聞かせてくださいね!
ba-chamaさん
ありがとうございます。
アメリカではもう麻酔を使わない方が珍しいようで、使わなかったというとだいたい「どうして?」という顔をされます。私はどうもold fashionなようです。
もうすぐ初めての出産を予定している友人に、「あなたにアドバイスが出来る様に今回は無痛分娩をしようかと思ったのよ。」と言ったら、「余裕あり過ぎ!」と大笑いされてしまいました。
コメント by Co-D 10月 6, 2008 @ 8:48 pmメガネさん
ありがとうございます。
いやあ神々しいなんて、照れちゃいますね。でも本当に新生児ってまだなにも出来ないのに見てて飽きないです。
ほんの2年2ヶ月しか違わないのに息子が急に大人っぽく見えて頼もしく、今のところとっても良いお兄ちゃんぶりを発揮していますよ。
コメント by Co-D 10月 6, 2008 @ 8:55 pmこんにちわba-chamaさんのブログから来ました。
コメント by maki 10月 9, 2008 @ 8:02 am可愛い赤ちゃんですね。
まだ産まれたばかりなのにしっかりした顔です。
今の時間を十分楽しんでくださいね。
makiさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
コメント by Co-D 10月 10, 2008 @ 11:12 pmまだほとんど一日中目を閉じている時間の方が長いですが本当に偶然一枚写真を撮らせてくれました。