自己流ベビーサインのススメ


ベビーサインへの近道
2月 27, 2008, 12:41 am
Filed under: ベビーサイン

いろいろと便利なサインに序列をつけていくとかなり高い地位にくるのが、「おなじ」のサインです。ベビーサインを教える時に、一つ以上のレファレンスを常に導入するという話は以前しましたが、うちでは例えばキリンだったら、キリンの載っている本をふたつ以上開いて、

「これがキリンさんで、これもキリンさんだよ。」

と両方の絵や写真を指しながらサインを見せました。ここで自然と繰り返し出てきた単語が「おなじ」

「これがキリンさんで、これもキリンさんだよ。そう、おなじだね。」

という具合に、どうしても必要になってきたので、American Sign Language (以下A.S.L)のサイン(両手の人差し指をのばして体の前でちょんと合わせる)を教えると、すでに「おなじ」という概念が息子の中にあったのですぐに覚えて使い始めました。もちろん彼流のアレンジが入って、人差し指省略型の本当のA.S.L.では「靴」を指すサインになってしまいましたが、そこは自己流なのでごかんべんを。

今では一対になっているものを見つけるたびに、ひとつづつ指差して得意げに「おなじ」のサインをします。公園の入り口に立っている一対の門の上に石球がのっていたのを見つけた時は、「ぼ!」(ボール)と言いながら「おなじ」のサイン。おばさんのうちにある2体のブロンズのカエルの置物も、毎週行く度に「ほら、これおなじなんだよ。知らなかったでしょ。」とでも言わんばかりに「おなじ」のサインをくりかえします。

でも、このサインの一番便利なところは、教えようとしているサインを見せながら、

「これ(サイン)と、これ(物)はおなじだよ。」

という風に使える事です。つまりおなじの概念が確立できれば、サインと物が直結できるので、このサインを覚えてからは飛躍的にサインの数が増えました。

これは、座れるようになった時からずうっと使っているベビーチェアに一対のカバがついている事を今さらながら発見して大興奮の様子。

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サバみその弊害
2月 26, 2008, 4:14 am
Filed under: ベビーサイン

今日は無性に和食が食べたくなったので、車で韓国系スーパーまで買い出しにいきました。もっと近いところにベトナム系スーパーや、中国系スーパーもいくつもあるのですが、ここは日本の食材が豊富で、他のところに比べて格段に清潔なので車を出してでも行く価値があります。

10年以上前、学生として初めてアメリカに来たときにまず困ったと思ったのは、肉の薄切りが売っていない事。一人暮らしも初めてで、料理雑誌の切り抜きをいくつか日本から持ってきただけだったので、料理のレパートリーというものが全く無く、肉じゃが、豚の冷しゃぶ、牛肉のねぎ巻きなど、どれも薄切り肉を必要とするレシピにどう対処しようかと悩んだものでした。日本に帰っていつも思うのは食材の値段の高さですが、特に肉。もちろん鮮度も良いし、種類も豊富ですが、あの値段ではむこうが透けるぐらいに薄く切らなければならないのも分かる気がします。

アメリカのスーパーでは、夫曰く、「この牛の顔が想像できるくらい」大きい肉のかたまりを皆いくつもショッピングカートに入れていっています。私はあれを見てもいまだにアメリカの一般的な家庭の食事というものの想像がつきません。というか、一家庭であんなに大量の肉を消費するという事を信じたくないという気持ちの方が大きいのかもしれません。

話がそれましたが、今日の目的はさかな。先日息子は初めて水族館へ言ってきてたくさん魚が泳いでいるところをみてきたところだったので、今日はいきなり死んださかながぞろっと並んでいるところへ連れて行ったらショックかとも思いましたが、難なくクリヤー。氷のうえに並んださかなを見てうれしそうに「さかな」のサインを連発していました。

私の住む町は海に面していないので正直いって魚介類が豊富とはいえません。それでも今日は新鮮な天然のサバが(養殖のサバがあるのかどうかは知りませんが)入っていたので一匹まるごと買ってきました。先日、日本人のお母さん友達にサバみそを作るとおいしいと聞いたばかりだったので、早速挑戦。お昼には炊きたてのご飯とサバみそを前にすっかり幸せ気分、とおもいきや、そんなに悠長な気分に浸かっている暇もなくお腹をすかせた息子が自分のお皿にサバみそがのっていない事に気づき抗議を開始。

息子は普段あまりさかなを口にする機会がないのと、夫は アメリカ人には比較的多い青魚嫌いなので、まさかサバみそなんてと思っていた私が間違いでした。あっという間に私のお皿にのっていた一切れをたいらげて「もっと」のサイン。その後3切れぺろりと食べてしまい、換算すると半身一人で食べてしまっていました。その時は後でどういう影響が出るのか思いもつかづ、日本人の血が濃いのね〜と無邪気に喜んでいました。

夜になって、いつもは一晩中寝るのに問題のない息子がどうしても寝付けない様子。寒いのかしら暑いのかしらと、布団をかけたり外したりしてみましたが効果なし。仕方なくベビーベッドから出して抱っこすると、手をにぎにぎする「ジュース」(またはミルク)のサイン。結局その夜は3度起こされ、そのたびに「ジュース」を欲して親子とも寝不足で朝を迎えました。

朝食の席で夫に「サバみそのせいでのどが乾いたんじゃないの」と指摘され、あまりの不覚に自己嫌悪。ごめんね、調子に乗ったお母さん大失敗でした。(でもまたベビーサインで助けられたよ〜。)

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オサカナイッパイ水族館
2月 16, 2008, 11:46 pm
Filed under: ベビーサイン

私の住んでいる街の良いところは、小さいながらもなんでもある事。美術館に博物館、オーケストラホールに植物園、それに動物園に水族館と一通り揃っていて、いつもどこかで子供の為のもようしものをしています。しかもそのどこへも歩いていけるか、遠くても車で15分もあれば着けるのでとても便利です。

息子も三歳くらいになれば、いろいろなものに参加できるのですが、今のところは見るだけのものが中心。動物園は年間パスを持っているので空いている平日によく行きます。これは片手で数えられる程しか動物園へ連れて行ってもらった覚えの無い私としては、とってもうらやましい事で、水族館ともなればこれはもっと貴重な経験でした。

なので、今日私が仕事で忙しいので夫が息子を水族館へ連れて行ってくれると言った時は、仕事をおっ放り出して一緒に行きたかったです。

先日の「きんぎょがにえた」事件から、お魚に御執心の息子にはこれが初めての水族館。ぜひどんな反応をするのか見たかったのですが、今回は夫の撮ってくれたビデオで我慢。その中に「さかな」のサインをしているものが混じっていたので、ここに載せてみました。

はにかんだ笑顔を見せていますが、全身を使って「さかな」のサインをしているところを見ると、自由に泳いでいるお魚をたくさん見てとても嬉しかったようです。

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「きんぎょがにえた」
2月 15, 2008, 10:59 pm
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子供って大人の理解を超えた事をするものですね。昨夜の事です、夜の8時頃、お風呂にお湯をはっていたときでした。息子がお気に入りの絵本、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」を持って脱衣所に入ってきたので、あ〜また読まされるな、と思いつつも特に気も留めずに洗濯物をたたんでいました。いつもだったら、ガッシと私の足をつかんで私が読むまで離さないのですが、この時はすたすたと私の前を通り過ぎていって、いきなり本の背表紙を持ち、何を思ったか、じゃっぽんとばかりにお風呂のお湯に浸けるではないですか!

余談ですが、私の母は私が小さい頃、熱心に文庫活動をしていたので本の扱いにはうるさく、私の義母ときたら、半世紀の間(ホントですって)、地元の大学の図書館でライブラリアンをしていたという程の人なので、私の中に、本とはある程度の敬意を持って扱われるべきだという古い考え方があり、この突拍子もない息子の行動には本当にびっくりしてしまいました。

「だ〜めじゃないのそんなことしちゃ」という声が思わず裏返ってしまい、怒ったつもりではなかったのですが息子はをびっくりして大泣き。それも「さかな」のサイン(両手をあわせて左右にうねうねする)を全身でしながら、顔を真っ赤にして涙をぼ〜ろぼろ。

あわててドライヤーで乾かし、洗濯クリップでひとページづつで留めて、なんとかページが引っ付くのは食い止めましたが、やっぱりふにゃふにゃになったページは元には戻らず、乾いた後は3倍くらいの厚さになってしまいました。

息子が泣きつかれて眠ってしまったあと、夫が帰ってきたのでその話をすると、「でもその本って、きんぎょが金魚鉢から逃げて、大きな池の他の金魚のお友達のところにもどるって話でしょ。きんぎょを本から逃がそうとしていたんじゃないの?」と、なんとも自由人らしく息子の心理を説明してくれました。

本はきちんと角がぴっちりそろってなきゃ、というような余計な事ばかり考えて、きんぎょを逃がそうとした優しい息子の気持ちに気がつかなかった自分に反省。 彼の気持ちを想ったら、急にふにゃふにゃになったページも愛おしく感じられました。

でも、きんぎょさんにはお風呂のお湯はちょっと熱かったね。

去年の感謝祭。オーブンから出たばかりの七面鳥をさわって、「熱い」のサイン。

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消えた!? ベビーサイン
2月 13, 2008, 10:29 pm
Filed under: ベビーサイン

一ヶ月程前に、ブログを始めるにあたって我が家で使っているベビーサインのリストをつくりました。今日、ふと目を通してみると、ひとつ行方不明になっているサインがある事に気がつきました。リストをつくった時点では、とても頻繁に使われていたので、消えていた事に気がつかなかったのが不思議なくらいです。そのサインとは「ダデュ(=ダディ=お父さん)」。

「ダディ」がきちんと発音できなくて、「ダデュ」と言っていたのでそれが夫をさす言葉として定着したものですが、とことんお父さんっ子の息子は、朝目が覚めるなりベビーベッドから身を乗り出して、額を人差し指でとんとんと叩く自己流「ダデュ」のサインをしていたものでした。忙しい日本のお父さん方ほどではないものの、週に一度、一緒に晩ご飯を食べられない日などは、「ダデュ」+「どこ?」(人差し指を左右に振る)のサインを出して、私の涙を誘っていたものでしたが、最近では夫の姿が見えない時は、言葉で「ダデュ」を言って、「どこ?」だけサインを出す様になっています。

ああ、こうやってサインから言葉に変わっていくんだなあ、という感慨深い思いを持たせてくれる暇もなく、あっさりとお気に入りのサインを捨ててしまった息子。逆にお気に入りだったからこそ、早くに言葉の方を覚えてしまったのかもしれません。

ちなみに息子の「ママ」のサインは、あごを人差し指でとんとんとするものですが、まわりが余り徹底して使ってくれないのと、私が一緒にいる時には使う必要がない為か、残念ながら出番の少ないまま消えていってしまいそうです。

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戸田デザイン どうぶつカード
2月 10, 2008, 12:25 am
Filed under: ベビーサイン, 絵本

ベビーサインを教えるにあったって特に用意したものというのはありませんが、息子が1歳の誕生日のプレゼントに、大学時代の友人からもらった戸田幸四郎さんデザインのどうぶつ リングカードはとても役に立ちました。

学生時代は短気で子供嫌いで知られていた私に、まさか子供が生まれてその子の誕生日プレゼントを選ぶ事になるとは、その友人も夢にも思わなかったと思いますが、さすがイラストレーションを得意とする彼のセレクションで、このカードはデザイン抜群。太いアウトラインで書かれたシンプルな絵柄に無駄が無く、素材もしっかりしていて、半年間かなり雑に扱われてきましたが、未だに新品同様と言っても良いくらいです。裏にはひらがなで大きくどうぶつの名前が書いてあり、その下に英語で小さくそのどうぶつの名前が書いてあります。これは私の夫のひらがな読みの練習にも役立ちました。唯一残念なのは、またその下にカタカナで英語の発音が書いてある事。英語の発音はカタカナで表記してはいけないと常々思っているので、これだけは残念。でもそれを持っても余りある商品です。

はじめの頃はカードをめくってもめくっても知らないどうぶつばかりで、イヌが出てくるのを延々と待ち続けて、47分の1の確率でイヌが出てきた瞬間に例の「はぁーはぁー」をしているという感じでした。そんな 息子もいつの間にか全47種のどうぶつから、主な21種をベビーサインまたは音(牛はモーモー、ニワトリはコッコー等)で表現できる様になり、ここまで来るとかなり遊べます。

カードをリングから外して床にばらまき、「〜はどこ?」と質問してそのカードを取ってこさせるとか、リングに付けたままどんどんめくっていって、次々とベビーサインの早撃ちをさせるとか、読んでいた本にどうぶつが出てきた時に「同じどうぶつのカードはどれ?」と聞いて探させるとか、他にも遊び方はいろいろあると思います。幸運にも動物園がそう遠くないところにあるので、暖かい日を見はからってよく行くのですが、帰ってきてからその日に見たどうぶつのカードを見てお話しすることもあります。時々、静かにしているなと思って様子を見ると、一人でカードをめくりながらサインを出して遊んでいたりするので、そんな姿を見ると思わずほくそ笑んでしまう母でした。

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イヌの次によく見かける動物と言えば「リス」。地元の人にはドブネズミ扱いされていますが、息子は大好きで、見かけると両方のほっぺたをパタパタたたいて知らせてくれます。

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謎の「ベリッシモ」
2月 7, 2008, 3:41 am
Filed under: ベビーサイン

どの家庭でもベビーサインをある程度続けていると、子供が自分で創作したサインを使う様になると聞いた事があります。我が家でも、「スプーン」(スプーンを持つようにして大きく空中をすくう)や「ダンス」(モンキーダンスの要領で素早く両腕を交互に上下に振る)は息子のオリジナルで、それに気がついた時には、手話を完全にコミュニケーションの手段として体得したのだと思いとても感心した覚えがあります。

しかし、ただひとつ彼が自己流で創ったものなかに、私たちの理解を超えた物があります。それは私が、「謎のベリッシモ」と呼んでいるサインです。すべての指をつぼめてそれを口に持っていき、パッと指をを開いて空中にあげる、という動きです。どうやらとても機嫌が良い時にしばしば使っているようなのですが、他のサインの様にどうしてもその意味をひとつに限定する事ができません。

「ゴッドファーザー」や「ザ ソプラノズ」等イタリア系マフィア映画がお好きな方には、あ〜あの動きね、とすぐに分かっていただけるかもしれませんが、イタリア系のそれもどちらかと言うと中年を超えた人達がよく使うジェスチャーで、「素晴らしい!」「美味!」「ん〜っ最高!」つまりベリッシモな時に、つぼめた指にキスして神に感謝する様にそれを投げるというものがあります。私の息子のサインがまさにそれにそっくりなのです。

以前にも触れましたが、私の夫の母はイタリア系アメリカ人で、週に何度か私が仕事へ出る日には、彼女の妹と一緒に息子の面倒をみてくれています。そのため、彼女達の息子に与える影響は軽視できないものがあり、私がこのサインの出所として疑ったのはまずこの二人でした。たぶん彼女達がおもしろ半分で教えたのだろうと思って、先日このサインのビデオを証拠としてつきつけてみると、あっさり「あらまあ可愛いわねえ。でも誰に教わったの?」と逆に聞かれてしまいました。

1. 私は教えていない。
2. 私の夫も教えていなと言っている。
3. 家族で教えた者がいない。

となると、彼の創作ということになるのですが、そのサインとイタリアのジェスチャーとの共通点に、まさか我が子はイタリア人の生まれ変わりか、と勝手に解釈して楽しんでいるのは私だけでしょうか。(はい。そのとうりです。)これで3歳くらいになって急に流暢なイタリア語で話し始めたりしたら面白いんですけどね。

「んーっ、ベリッシモ!」

「おいしい? いやこれはおいしいというよりやはり…」

「ベリッシモ!」

投げキッスをして退場。

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