先日、なぜお父さんがベビーサインのクラスで歓迎されないのか、と言う疑問に実際にベビークラスを受講していらっしゃるしぃさんからお返事をいただきました。 彼女によると、お母さん達が気兼ねなく赤ちゃんに授乳をできる様にとの配慮からだそうです。
そこで思い出したのですが、私がまだ息子におっぱいをあげていたころ、アメリカで離陸する前のデルタ航空機内で授乳していたお母さんが、フライトアテンダントから飛行機を降ろされる、といった理解に苦しむ事件がありました。その後もトイザラスやスターバックスで授乳していたお母さんが店員にとがめられ訴訟を起こす、といった話も続々と出てきました。
粉ミルクメーカーの巧みな宣伝により、一時期アメリカのみならず日本でも母乳よりも衛生的で栄養価も高くて良いという様な考えがひろがり、今でこそ母乳育児が声高にさけばれていますが、アメリカの一部ではまだそんな古い考えが拭いきれていないところがあるように感じられます。統計によると残念ながら高い教育を受けていない低所得者層にそのような傾向が見られ、母乳よりお金がかかる粉ミルクを経済的に苦しい人達が買っているという矛盾がうまれています。
前記の事件に対して憤慨したお母さん達が、アメリカ各地の空港ロビーで授乳を行う「Nurse-In」という形のデモンストレーションをした事はアメリカでは幅広く報道されました。その時に公共の場での授乳についてのディベートが色々なところでされましたが、結局は、批判的な宣伝を嫌った大企業がこぞって授乳をサポートする声明を出して落ち着いたようでした。まあその後も著名な女性コメンテーターが公共の場での授乳について批判的な意見を言った為に、今度はテレビ局の前で「nurse-in」が行われたりしており、アメリカの授乳事情まだまだ偏見が拭いきれない、といったところでしょうか。
西洋文化が入ってくる前の日本では裸体に対する考え方が今とは違っていたので、どこでもおおっぴらに授乳が行われていて、誰もそれを恥ずかしいとかいやらしいと考えたりしなかったそうですね。 しぃさんがおっしゃっていた様に授乳室が設けられたお店が多くなったりするのは便利な事だと思いますが、いつでもどこでも気兼ねなく授乳ができた昔の人達をうらやましく思うのは私だけでしょうか。
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