カテゴリー ベビーサイン
どの家庭でもベビーサインをある程度続けていると、子供が自分で創作したサインを使う様になると聞いた事があります。我が家でも、「スプーン」(スプーンを持つようにして大きく空中をすくう)や「ダンス」(モンキーダンスの要領で素早く両腕を交互に上下に振る)は息子のオリジナルで、それに気がついた時には、手話を完全にコミュニケーションの手段として体得したのだと思いとても感心した覚えがあります。
しかし、ただひとつ彼が自己流で創ったものなかに、私たちの理解を超えた物があります。それは私が、「謎のベリッシモ」と呼んでいるサインです。すべての指をつぼめてそれを口に持っていき、パッと指をを開いて空中にあげる、という動きです。どうやらとても機嫌が良い時にしばしば使っているようなのですが、他のサインの様にどうしてもその意味をひとつに限定する事ができません。
「ゴッドファーザー」や「ザ ソプラノズ」等イタリア系マフィア映画がお好きな方には、あ〜あの動きね、とすぐに分かっていただけるかもしれませんが、イタリア系のそれもどちらかと言うと中年を超えた人達がよく使うジェスチャーで、「素晴らしい!」「美味!」「ん〜っ最高!」つまりベリッシモな時に、つぼめた指にキスして神に感謝する様にそれを投げるというものがあります。私の息子のサインがまさにそれにそっくりなのです。
以前にも触れましたが、私の夫の母はイタリア系アメリカ人で、週に何度か私が仕事へ出る日には、彼女の妹と一緒に息子の面倒をみてくれています。そのため、彼女達の息子に与える影響は軽視できないものがあり、私がこのサインの出所として疑ったのはまずこの二人でした。たぶん彼女達がおもしろ半分で教えたのだろうと思って、先日このサインのビデオを証拠としてつきつけてみると、あっさり「あらまあ可愛いわねえ。でも誰に教わったの?」と逆に聞かれてしまいました。
1. 私は教えていない。
2. 私の夫も教えていなと言っている。
3. 家族で教えた者がいない。
となると、彼の創作ということになるのですが、そのサインとイタリアのジェスチャーとの共通点に、まさか我が子はイタリア人の生まれ変わりか、と勝手に解釈して楽しんでいるのは私だけでしょうか。(はい。そのとうりです。)これで3歳くらいになって急に流暢なイタリア語で話し始めたりしたら面白いんですけどね。
done「んーっ、ベリッシモ!」
「おいしい? いやこれはおいしいというよりやはり…」
「ベリッシモ!」
投げキッスをして退場。